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日本の賞与、他国の賞与
ボーナスの時期ですね。
日本では夏のボーナス、冬のボーナスという言葉をよく聞きますが、
他の国ではどのように賞与が支給されているのでしょうか。
日本のボーナスの特徴と他国のそれを比較してみましょう。
<日本のボーナスの特徴>
・支給の定期性: 多くの企業で夏(6〜7月)と冬(12月)の年2回、定期的に支給される傾向があります。
・支給額の基準: 基本給の数ヶ月分という形で算定されることが多く、業績や査定によって変動します。
・法的位置づけ: 法令上は支給義務はありませんが、就業規則等で定めがあれば契約上の義務となります。
・普及率の高さ: 正社員を中心に広く普及しており、日本の給与体系における重要な要素となっています。
・金額の大きさ: 年収の数ヶ月分に相当する額が支給されることが多く、生活設計に大きな影響を与えます。
<欧米諸国のボーナスの特徴>
・支給頻度:年1回が一般的です。
・支給額の決定方法:業績連動型インセンティブが中心です。
・予測可能性:業績による変動が大きい。
・対象者:管理職や営業職など特定層に厚く支給されます。
・位置づけ:追加型インセンティブの性格が強い。
※アジア諸国は国、企業によって異なるようです。
<国別の特徴的な賞与制度>
・アメリカ: 業績連動型のボーナスやインセンティブが中心で、役職や職種によって大きく異なります。
・ドイツ: クリスマス手当(Weihnachtsgeld)として年末に1回支給されることが多いですが、金額は日本より小さい傾向にあります。
・フランス: 利益分配制度(intéressement)が法的に整備されており、企業の利益に応じた還元がなされます。
・中国: 旧正月(春節)の時期に「年終奨金」として支給されることが多いです。
・韓国: 日本と似た半期ごとの賞与制度を持つ企業もありますが、近年は成果主義型への移行が進んでいます。
日本の賞与は、その定期性と金額の大きさから、従業員の生活設計に組み込まれている点が特徴的です。
また、将来の厚生年金の額にも反映されますので、きちんと賞与支払届を届け出るようご留意ください。
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